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アラフラオオセ : ウィキペディア日本語版
アラフラオオセ

アラフラオオセテンジクザメ目に属するサメの一種。アラフラオオセ属単型である。オーストラリア北部からニューギニア島の浅いサンゴ礁に生息し、1.8mに達する。体は平たく、頭部に多数の皮弁があることが特徴である。体色は複雑で、サンゴ礁における保護色となっている。
日中は不活発で、通りがかった魚を捕食したり、尾鰭を疑似餌として用いて獲物をおびき寄せたりする。夜間は活動的に餌を探す。無胎盤性の胎生。接近した人を攻撃した例が報告されている。IUCN保全状況準絶滅危惧としている。
== 分類 ==

1867年、''Archives Néerlandaises des Sciences Exactes et Naturelles'' において、オランダの魚類学者ピーター・ブリーカーにより、ワイゲオ島アルー諸島から得られた2個体の標本に基いて記載された。種小名 ''dasypogon'' はギリシャ語の ''dasys''(毛深い)・''pogon''(髭)に由来し、現在はオオセ属シノニムとされている 属に含められた〔。1908年、Charles Tate Reganはギリシャ語の''eu''(真の)・''krossoi''(房)・''rhinos''(鼻)に由来する新属 を立てて本種を含めた〔〔。その後Reganは分類に用いた形質(第4-5鰓裂間の距離)を再考し、 をオオセ属のシノニムとした〔。現在でもどちらの学名をとるかは共通した見解がない〔。
形態系統解析でははっきりした結論は出なかったが、オオセ科の中では派生的な位置にあるようだという結果が得られた〔〔。2009年のmtDNAと核DNAを用いた分子系統解析では、オオセ科の中でマルヒゲオオセ の次に分岐したという結果が得られている。分子時計では、この分岐は1100-600万年前だと示され、現在の分布域にサンゴ礁の形成が始まった時代と一致する〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アラフラオオセ」の詳細全文を読む



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