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アルコール脱水酵素 : ウィキペディア日本語版
アルコールデヒドロゲナーゼ[あるこーるでひどろげなーぜ]
アルコールデヒドロゲナーゼ (EC.1.1.1.1, EC.1.1.1.2, EC.1.1.1.71) はアルコールを酸化してアルデヒドにする反応を触媒する酵素アルコール脱水素酵素とも呼ばれる。
: CH3CH2OH + NAD+ → CH3CHO + NADH + H+
人間の場合、少なくとも6種のアイソフォームが存在する。肝臓に多く存在し、エタノールを摂取した時に働く。
酵母のように、アルコール発酵する生物の場合、アセトアルデヒドエタノールに還元する上記の逆反応が起きる。これによってNAD+が再生され、嫌気状態でも解糖系が続行できるようになる。酵母が作ったエタノールを、人間が全く逆の反応で戻していることになる。
ヒトではアルコール脱水素酵素は大部分が肝臓に存在し、少量が網膜に分布する〔滝野辰郎ほか「肝疾患における血清アルコール脱水素酵素の臨床的意義」『肝臓』 Vol. 15 (1974) No. 10。〕。
== EC番号による分類 ==
: EC 1.1.1.1 an alcohol + NAD+ = an aldehyde or ketone + NADH + H+
:: 亜鉛を含む酵素。一級または二級のアルコールまたはヘミアセタールと反応する。
: EC 1.1.1.2 an alcohol + NADP+ = an aldehyde + NADPH + H+
:: 亜鉛を含む酵素。これに属する酵素の一部は一級アルコールとのみ反応し、他のものは二級アルコールと反応する。
: EC 1.1.1.71 an alcohol + NAD(P)+ = an aldehyde + NAD(P)H + H+
:: むしろ逆反応のほうがよく知られる。ビタミンAであるレチナールをレチノールに還元する反応。炭素鎖長2から12(特に4, 6, 8)の脂肪族アルデヒドを還元する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アルコールデヒドロゲナーゼ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Alcohol dehydrogenase 」があります。



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