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アルゴンヌ国立研究所[あるごんぬこくりつけんきゅうじょ]
アルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)はアメリカ合衆国最初の国立研究所。 ==概要==
原子力の父と言われるエンリコ・フェルミを中心とした研究チームが1942年に世界最初の制御核分裂連鎖反応を成功させたシカゴ大学(The University of Chicago)冶金研究所(核開発を隠す為に冶金研究所の名称が使われた)と第二次世界大戦中に推進されたマンハッタン計画研究者の一部を母体に原子力の平和利用を研究する目的で1946年に設立された国立研究所。その後原子力以外にも研究対象を広げ、現在は研究者約1,000名(うち4分の3は博士号を有する)を擁するアメリカ屈指の研究施設となった。アメリカ合衆国エネルギー省が所有し、同省との契約のもと UChicago Argonne, LLC(シカゴ大学とジェイコブス・エンジニアリング・グループの有限責任会社)が管理運営を行っている。日本で冶金研究所というと島根県安来市にある日立金属安来工場の研究所が有名であるが、核開発を直接手がけているわけではない。 日本政府の原子力推進政策を受け1955年に東京大学工学部の大山彰と通商産業省の伊原義徳が米国原子力委員会アルゴンヌ国際原子力科学技術学校の第一期生として同研究所に派遣された。また、鳥飼欣一もアルゴンヌ国立研究所で学んだ。彼らアルゴンヌ留学生たちが、帰国後、茨城県東海村の日本原子力研究所において本格的な原子力研究を開始し、日本初の原子炉を完成させたといえる。 現在は電気自動車(電池自動車)の普及に必要なリチウムイオン電池の、米国内での生産に向けた研究開発に注力している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アルゴンヌ国立研究所」の詳細全文を読む
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