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アルシエティナ水道[あるしえてぃなすいどう]
アルシエティナ水道()は古代ローマの水道(ローマ水道)で、テヴェレ川右岸側の2つのローマ水道のうち、最も古い方である。アウグスタ水道()と呼ばれることもある。 アルシエティナ水道はローマの北西約40㎞にあるブラッチャーノ湖周辺の地域が水源で、紀元前2年頃に初代皇帝アウグストゥスによって造られた。ローマ水道の技術書の著者でありローマ水道長官でもあったフロンティヌスによれば、水道の全長は32.814km(22.172ローマ・マイル)で、そのうち0.529km(0.358ローマ・マイル)が水道橋上の導水渠で、残りは地下の導水渠で構成されていた 〔 Frontinus, Aqueducts, I-11 〕。水量は15,680m3/日(392クイナリア)〔 Frontinus, Aqueducts, I-71 〕で、給水範囲はテヴェレ川右岸のみが対象であった。水質は飲用に適さず、主に模擬海戦を行うためのへの給水と、灌水などの目的で使われた。 なお、中世に修復されと名を変えて現在まで存続している水道施設は、アルシエティナ水道ではなく、トライアーナ水道の施設である。 == 導水渠の経路 ==
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