|
セイラ・マス(''Sayla Mass'')は、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する架空の人物。本名(あるいは旧名)は、アルテイシア・ソム・ダイクン(''Artesia Som Deikun'')。その後の作品にも何度か登場している。 担当声優は井上瑤。『THE ORIGIIN』では潘めぐみ。『ガンダムさん』では名塚佳織。 総監督の富野由悠季によれば、命名の由来は「テレビコードに引っかかるので説明できない」とのことである(NHK・BSアニメ夜話)。 == 人物 == 宇宙世紀0062年9月12日生まれ。ジオニズムの提唱者ジオン・ズム・ダイクンの娘であり、本名はアルテイシア・ソム・ダイクン。シャア・アズナブルことキャスバル・レム・ダイクンは実兄である。 幼少の頃に父ジオンが死去し、当時ダイクン派だったジンバ・ラルの元へ兄と共に引き取られる。それと同時に、ジオン共和国の独裁化を目論むザビ家の迫害から逃れるべくマス家の養女となり、アルテイシア・ソム・ダイクンからセイラ・マスに名を改め、素性を隠しながら地球で過ごすこととなる。その後、兄がサイド3(ジオン公国)へ向けて旅立ったと同時に、自らはサイド7へ移住していった。 父の死に際しては、幼少で未だよく事情を理解できなかったことに加え、目的のため立ち去った兄とは違い、マス家で健やかに優しく成長した経緯もあって、「ザビ家への復讐」といった負の感情は全く持ち合わせていなかった。医学を志しており、サイド7には医療ボランティアとして滞在していた。 ; 小説版 : 小説版『機動戦士ガンダム』では、原作者であり筆者の富野由悠季(発表当時は“富野喜幸”名義)によって、別の表現を施されている。セイラは同作品でアムロ・レイと肉体関係を結ぶ上、彼にシャア殺害計画を明かし、それを託すという過激な一面が“娼婦的性格”と結合されて表現されている(ただしセイラ本人は、そのような思いを抱き、アムロに打ち明けたことを後悔し、自己嫌悪していた)。富野は小説版で、セイラのヌードに対するアムロの印象や彼女の性的な嗜好についてなどをも(セックスを終えると早々に寝てしまうなど)、つぶさに描出している。そのラストも、全裸で海に飛び込むセイラの姿で締めくくられている。なお医師を目指していたのはアニメ版と同じだが、ジンバ・ラルに関しては復讐を執拗に説くため嫌っていたとされる。 ; 漫画版 : 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、幼少期も本格的に描かれた。父の死を経て地球へ亡命後、養父テアボロ・マスと共にサイド5のテキサスへ移住、のちにルウムで医学生となる。義父の危篤により帰郷し、一年戦争開戦前の混乱により暴徒からの襲撃に巻き込まれ、その最中にテアボロと死別したとしている。また本作では、兄キャスバルは友人シャアと共にサイド3へ向かう途中に事故死したと聞かされており、兄の搭乗する赤いMSを偶然目撃し、諜報員のタチ中尉から兄の生存に関する情報を得るなどし、早くから赤い彗星が兄であることに気付いたと描かれている。 : 性格面でも、独断専行も辞さない積極的な振る舞い、危機の際毅然と周囲を引っ張る姿勢、逆境にあっても浮かべる不敵な笑み、親しい者や一人の時のみに表出する感情、など兄を彷彿させる対位的な描写が追加された。傲慢で独善的な理想のために他人の犠牲など省みない兄に対してより憎悪の感情が強調されており、アムロを焚き付け殺害に向かわせるなど小説版にみられた要素も加えられた。 : なお、外伝「アルテイシア0083」では、戦後は重要人物故に保護・軟禁状態にある一方、イギリスで「アストライア財団」として戦災孤児の救援活動にあたっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セイラ・マス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|