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組織プラスミノーゲン活性化因子[そしきぷらすみのーげんかっせいかいんし]
組織プラスミノーゲン活性化因子(tissue plasminogen activator:略称 tPA または PLAT)は、線溶系に関与するセリンプロテアーゼの1種(EC 3.4.21.68)である。ウロキナーゼ(uPA)と同じく、プラスミノーゲンを活性化することでフィブリンを分解させ、血栓溶解剤として塞栓症および血栓性疾患(心筋梗塞・脳梗塞)の治療に使われる。組み換え型tPA(rtPA)も用いられている。 血管内皮細胞から分泌される。ウロキナーゼと同様に、1本鎖tPA(前駆体)として作られ、プラスミン等により開裂されて活性の高い2本鎖tPA(ジスルフィド結合でつながっている)となるが、1本鎖tPAも活性を有する。プラスミノーゲンを活性化し、活性型のプラスミンを生成する。プラスミンは血栓のフィブリンを溶解するセリンプロテアーゼであり、また細胞外基質の分解にも関与する。tPAは凝固線溶系において、1本鎖型のプラスミノーゲンを開裂し2本鎖型のプラスミンにする。このプラスミンがトロンビンを分解し血栓を溶解する。また細胞外基質の分解を通じて細胞移動やがんの転移にも関与する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「組織プラスミノーゲン活性化因子」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tissue plasminogen activator 」があります。
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