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アルトクラリネット : ウィキペディア日本語版
アルトクラリネット

アルトクラリネット(''alto clarinet'')は、クラリネットの同属楽器である。略称は「A.Cl」、「アルトクラ」。稀に「アルクラ」とも呼ばれる。

== 概要 ==
変ホ調 (in E♭) の移調楽器で、バセットホルンの代用としてヘ調 (in F) の楽器も作られている。I.ミュラーやH.グレンザーによって発明され、アドルフ・サックスによって楽器の改良がなされた。この楽器は、ソプラノクラリネットとバスクラリネットの中間サイズで、他のクラリネットと同じグラナディラ製(もしくはプラスチック製)のまっすぐな管体と、バスクラリネットのような金属製の曲がったネックとベル部分からなっている。キーシステムは低いミ♭(E♭)のキーが追加されている他はソプラノクラリネットと同じように作られており、基本的に同じ運指で演奏することができる。演奏する際の指間隔は、ソプラノクラリネットはもちろん、よりサイズの大きいバスクラリネットよりも広く、これがこの楽器の難しさの一因となっている。また、管の長さに対して内径が狭いため「鳴らす」ことは音響構造上難しいとされているが、これは楽器の個性でもあり、本来は、柔らかく繊細な音色を持っている。現在では楽器の改良も進み、一部の優れた奏者においては、音色の魅力を十二分に引き出す演奏も可能である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アルトクラリネット」の詳細全文を読む



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