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アルバート・エリス(Albert Ellis、1913年9月27日 - 2007年7月24日)は、アメリカの臨床心理学者。論理療法(Rational Therapy:RT、現・理性感情行動療法:REBT)の創始者として知られた。彼は短期治療法を信じ、ジークムント・フロイトによる時間のかかる手法に挑み、アーロン・ベックによる別の技法(認知療法)と共に、今では認知行動療法と呼ばれている分野の基礎を築いた。 アメリカの1982年の臨床心理学者への世論調査では、その分野に大きな影響のある人物としてフロイトを抜いて2位に選ばれ、1位に(来談者中心療法の)カール・ロジャース、3位に(精神分析の)ジークムント・フロイトが挙げられた。また、1957年以降、論文への引用頻度でも一位を続けていた。 ==生涯== 1913年9月27日、彼はペンシルベニア州ピッツバーグに生まれた。ニューヨークで育ち、1934年にニューヨーク市立大学を卒業した。 アドラー心理学の影響を受け、北米アドラー心理学会の会員でもある。 性的解放運動家として知られるアルフレッド・キンゼイと共に共同研究をし、アメリカ心理学会から苦情を呈されていた。 1947年に同大学で臨床心理学の博士号の学位を取得した。博士号取得後、カレン・ホーナイ研究所で精神分析の訓練を3年間受け、精神分析家として仕事をしていた。 1950年には、そのような訓練をやめ、後に時間を無駄にした語っている。短期治療法を信じ、ジークムント・フロイトによる時間のかかる手法(精神分析)に挑み、1955年には心理療法の新しい手法として論理療法(Rational Therapy)を考案した。彼は「治療に何年もかける必要はない」と述べ、時の心理学者や精神科医には愚かだとみなされた。1959年には、ニューヨーク州マンハッタンに研究所を設立する。アルバート・エリス研究所(Albert Ellis Institute)という非営利の研究所を設立し、長年理事長を務め、晩年はアルバート・エリス研究所の名誉所長を務めていた。 何度か手法の名称を変更した。 * 1962年、論理療法を論理情動療法/理性感情療法(Rational-Emotive Therapy:RET) * 1995年、論理情動療法を論理情動行動療法/理性感情行動療法(Rational Emotive Behavior Therapy:REBT) 亡くなるまでに2度来日した。 2005年に研究所の理事会に除名され、ニューヨーク州高等裁判所の裁定により2006年1月には復職している。2007年に、ニューヨーク市マンハッタンの自宅において93歳で死去、死因は腎不全および心不全と伝えられた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アルバート・エリス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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