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アル=クドゥス : ウィキペディア日本語版
エルサレム

エルサレムまたはイェルサレムは、イスラエル東部にある都市。イスラエルは同国の首都と主張しているものの、国際連合を初めとして多くの国家は認めていない。
== 名称 ==
ヘブライ語名の (, イェルシャラユィム、エル・シャーロム) は、しばしば「平和の町」を意味すると言われるが、これは語源を美しくしたいという思いが色濃く反映されたものである。実際の語源については諸説あるが、比較的有力な説のひとつは、「エル」をシュメール語またはセム語を語源とする「礎」の意に、「サレム」を古代セム神話の神「サレム」(「平和」と同語源)の意に取って「サレム神の礎」とするものであり、エルサレムは元々はサレム神を守護神としていたというものである。ミドラーシュでは、「Yhwh Yir'eh」(神はそれを見る)というヘブライ語と「サレム」という町の名前を合成したものとする。
アラビア語名の (, アル=クドゥス, アル=クッズ〔というアラビア語の標準的なカタカナ表記は「アル=クドゥス」だが、実際の発音は「アル=クッズ」のようになる場合もある。〕) は、「神聖なるもの」を意味する。この呼称はイスラム教徒のエルサレム征服後200年を経た9世紀にあらわれたもので、それ以前は「聖なる家」を意味する (Bayt al-Maqdis、バイトゥル=マクディス) 、またはラテン語名のアエリア・カピトリナに由来する(Īlyā、イーリヤー)の名で呼ばれていた。現在の「アル=クドゥス」はこのうち前者から派生したものである。イスラエル国内でのアラビア語の正式名は (Ūrshalīm al-Quds、ウールシャリームル=クドゥス) である。ただし、「ウールシャリームル=クドゥス(أورشليم القدس)」という呼称は、イスラエル政府による呼称に過ぎず、アラブ・パレスチナ側からみれば、エルサレムは通常アル=クドゥス(القدس)と称する。イスラエルにおいてエルサレムを「ウールシャリームル=クドゥス(أورشليم القدس)」と称している背景として、エルサレムはヘブライ語ではイェルシャラユィム(יְרוּשָׁלַיִם)と称しているため、アラビア語でもヘブライ語のイェルシャラユィム(יְרוּשָׁלַיִם)と同様に「ウールシャリーム(أورشليم)」としたいのではないかと思われる。
英語名は ''Jerusalem'' ( ジャルーサラム) 。
ラテン語ではヒエロソリマ。
== 概要 ==

地中海から内陸部に入った標高800メートルの小高いの上に位置する。ユダヤ人が住む西エルサレムとアラブ人居住区である東エルサレムから成り立つ。
西部についてはエルサレム地区に位置する一方で、東部についてはパレスチナ自治政府も領有を主張し、エルサレム県に含まれるとともにパレスチナ独立後の首都と規定している。
古代イスラエルユダ王国の首都で、エルサレム神殿がかつて存在した。また、イエス・キリストが処刑された地でもあり、ユダヤ教キリスト教イスラム教共通の聖地となっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エルサレム」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Jerusalem 」があります。



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