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アンカイオス : ウィキペディア日本語版
アンカイオス
アンカイオス(, )は、ギリシア神話の人物である。リュクールゴスの息子とサモス島の領主があり、同名の別人とされるが、アポロドーロスには後者の言及がない。ともにポセイドーンの息子とされる場合があり、アルゴナウタイの一人に数えられ、猪に殺されるという共通点を持ち、しばしば混同される。
ここではロバート・グレーヴスに従い、リュクールゴスの息子を「大アンカイオス」、サモス島の領主を「小アンカイオス」として記述する。
== 大アンカイオス ==
アルカディア王リュクールゴスの息子。母はクレオピューレーあるいはエウリュノメーとされる。アポロドーロスではポセイドーンの子とする記述もある。兄弟にエポコス、アムピダマース、イーアソスがある。イオーティスを妻とし、息子アガペーノールをもうけた。
アルゴナウタイに加わり、ティーピスの死後アルゴー船の舵取りを務めた。帰還後、カリュドーンの猪狩りに兄弟のエポコスあるいはケーペウスとともに参加した。メレアグロスアタランテーを狩に加えようとしたとき、アンカイオスは女とともに狩りをすることに異議を唱えたとされる。狩で、アンカイオスは斧(ラブリュス)を持って猪に立ち向かったが、突き殺された。
アンカイオスの息子アガペーノールは、スパルタヘレネーの求婚者のひとりとなり、アルカディア人を率いてトロイア戦争に参加した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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