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アンジェ (Angers) は、フランス西部、メーヌ川河畔に位置するペイ・ド・ラ・ロワール地域圏メーヌ=エ=ロワール県の県庁所在地である。ここの南西部で県名に使われているメーヌ川と本流ロワール川が合流する。 ==地名学== ===語源=== アンジェが初めて言及されたのは、150年頃に書かれたクラウディオス・プトレマイオスの『』(Geographia、地理学)においてである。この本では、アンジェはユリオマグス(Juliomagus、, ''Iouliomagos''〔Ptolemy, ''Geography'', II, 8, 8.〕)という名前で知られており、同じ名前は『ポイティンガー図』にも見られる。この名前は、ラテン語の人名であるJulius(おそらくユリウス・カエサル(Julius Caesar)を指す)と、「市場(market)」を意味するケルト祖語の''magos''の合成語である。町の名前におけるこのような献辞は、ローマ帝国時代のゴールでは一般的なものであり、地名にはガリア語の要素がしばしば残された。同様の献辞は、同じ時代のパリやトゥールやエヴルーの名前にも見られる〔Charles Rostaing, ''Op. cit.'', p. 46 - 47.〕。後にその他のユリオマグスと区別する必要が出てくると、アンジェやその周辺の地域で最も勢力のあるガリア部族の名前から、Juliomagus Andecavorum (アンデス族のユリオマグス)と呼ばれるようになった〔Charles Rostaing, ''Op. cit.'', p. 47〕。 400年頃になると、civitas Andecavorum (アンデス族の都市(キウィタス))と呼ばれるようになり、中世を通して、後期ラテン語の名前は少しずつ現代のものに変化していった。Andecava civitas (6世紀)、Andecavis (769年)〔、Andegavis (861年〜882年)、Angieus (1127年)、そしてAngeus (1205年)へと変化した。12世紀の間にAngiersの形が現れ〔Ernest Nègre, ''Toponymie générale de la France'' (Read online) 〕、この綴が後にAngersと縮められた。 ラテン語の''Andecavum''からはアンジュー(Anjou)という名前も派生した。このように同じ語から語が二重に派生することはフランスでは非常に一般的であり、''ポワチエ''と''ポワトゥー''や、''ブールジュ''と''ベリー''などにも同様の派生が見られる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アンジェ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Angers 」があります。 スポンサード リンク
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