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アンジオポエチン
アンジオポエチン()は、脈管形成(vasculogenesis)あるいは血管新生(angiogenesis)を促進する糖タンパク質で、成長因子である。脈管形成は、発生初期の胚形成期に血管がないところに新たに血管がつくられることで、血管新生は発生初期以外で、既存の血管から新たな血管が分岐し伸長することで血管がつくられることである。それら血管の形成を促進するのがアンジオポエチンである。 アンジオポエチンには、アンジオポエチン1(Ang1)、アンジオポエチン2(Ang2)、アンジオポエチン3(Ang3)、アンジオポエチン4(Ang4)の4種類があるだけでなく、類似のタンパク質として6種類のアンジオポエチン関連タンパク質(ANGPTL:angiopoietin-related protein、または、angiopoietin-like protein)であるANGPTL2、 ANGPTL3、 ANGPTL4、 、 、 ANGPTL7がある。なお、ANGPTL1はアンジオポエチン3(Ang3)である。 == 発見 == 1996年、米バイオテクノロジー企業リジェネロン・ファーマシューティカルズ (Regeneron Pharmaceuticals)のヤンコポーロス(Yancopoulos GD)らが、血管内皮細胞に特異的に発現し血管形成に必須な受容体型チロシンキナーゼタンパク質であるTIE2/TEKのリガンドを同定し、アンジオポエチンと命名した。アンジオポエチンは細胞外に分泌される糖タンパク質である。 上記の連続論文で、ハーバード大学のトム・サトーらとともに、ノックアウトマウスの実験で、アンジオポエチン1が血管形成に必須であることを証明した。上記論文で物質を同定し、つづく論文で生理機能を示し、2つの論文をもって、アンジオポエチンの発見とした。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アンジオポエチン」の詳細全文を読む
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