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プロップファンは、改良されたターボファンエンジンで軸流式圧縮器の同軸の外側にファンが配置されている。「ATP」(アドバンスドターボプロップ)「アンダクテッドファン」、また超高バイパス(UHB)エンジンとしても知られる。設計はターボファンと同等の飛行速度でターボプロップ並の燃料消費率を得ることを主眼に置いている。 ギヤードターボファンエンジンや超高バイパスターボファンエンジン(UHB)との違いは、高効率にしたプロペラを用いるかエンジン先端部(ダクト)に内蔵されたファンを用いるかによる。プロップファンの場合、ターボプロップ以外に通常のプロペラ機にも応用が利くので、旅客機などとは別にその進歩が期待されるところである。 ターボプロップ式に適した飛行速度域は450mph(700 km/h)以下である。それ以上の飛行速度を求めた場合、プロペラ回転速度と飛行速度の合成によるプロペラ先端の対気速度が音速を超え、衝撃波が発生するので損失が増えるため、この対気速度を音速未満で運用することがプロペラ推進の限界であると考えられて来た。 == 後退角プロペラ == プロペラに後退角をつけ、直径を減らしてブレードの数を増やして回転数を下げることによりこれまでより高速での飛行時でも推進効率が落ちにくくなる。 翼に後退角を持たせることによって衝撃波の発生を遅らせる方法は既に第2次世界大戦時のドイツでの研究者たちによって見出されていた。 若干の例外はあるにせよ、450mph以上の速度で飛行する飛行機は殆どが翼に後退角を有している。1970年代にNASAはプロペラにも同様の後退角を持たせる研究を始めた。従来の金属材料では後退角をつけた場合、強度を確保することが難しかったが複合材を採用することで可能になった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プロップファン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Propfan 」があります。 スポンサード リンク
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