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アンチョベータ (学名:''Engraulis ringens'', )はカタクチイワシ科の魚。別名ペルーカタクチイワシ。ペルー産アンチョビと呼ばれることもある。 アンチョベータは太平洋南東部の浮游性魚であり、ペルーやチリの沖で獲れる。成魚になるのは生後およそ6ヶ月であり、体長は8cmになる。寿命は最大で4年ほどで、体長20cmに達する。主なエサは植物プランクトンであるが、小さな動物プランクトンや仔魚を食べることもある。 1960年代後期には数多くいたが、1972年のエルニーニョで大いに減少した。比較的冷たいペルー海流に暖かい海流が乗り上げることにより、サーモクラインの位置が深くなり、植物プランクトンの量が減ったためだった。そのため、漁獲量も減った。 1980年代中ごろには、1960年代並みに生息数が復活した。ペルーで取れるアンチョベータのほとんどは非食用の魚粉にされる。ペルー産の魚粉は世界でも高品質であるとされる。 == アンチョベータとアンチョビの違い == アンチョベータも広義にはアンチョビの一種であるが、米国で売られるアンチョビの缶詰の多くはモロッコ産であり、その材料はヨ-ロッパカタクチイワシである。モロッコ産の缶詰は普通、骨と皮は取り除いてあり、塩味も強烈である。 一方、ペルーで売られるアンチョベータの缶詰は、ほぼ丸のままの魚が使われ、塩味も薄い。米国のサーディンの缶詰の作り方に近い。しかしながら、アンチョビ独特の風味が備わっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アンチョベータ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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