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アンテーノール アンテーノール()は、ギリシア神話に登場する人物である。長母音を省略してアンテノルとも表記される。トロイア貴族アイシューエーテースとクレオメーストラーの子。トロイアの長老・相談役の中でも最も賢明な人物の1人。妻はトラーキアのキッセウスの娘テアーノーで、二人の間には大勢の子供が生まれた。アルケロコス、アカマース、グラウコス、ヘリカーオーン、ラーオドコス、コオーン、ポリュボス、アゲーノール、イーピダマース、ラーオダマース、デーモレオーン、エウリュマコス、それとクリーノー〔Greek Mythology Link (Carlos Parada) - Antenor 1 〕)で、息子たちのほとんどはトロイア戦争で死んでしまった。他にも名前のわからない女性との間にペーダイオスという息子がいたと言われる。トロイア戦争が起こる前、アンテーノールはプリアモス王の顧問だった。アンテーノールはヘレネーをギリシア(夫のメネラーオス)に送り返すよう皆に提言した〔ホメーロス『イーリアス』第7歌347〕が、自分がギリシアとは敵対し、平和のためだということは示さなかった。後の伝説では、アンテーノールが敵のためにトロイアの城門を開いた裏切り者だとプリュギアのダーレスやクレータのデクテュスに言われる。町が略奪にあった時、門に豹皮で目印をつけたアンテーノールの家だけは略奪を免れたからだった。別のさまざまな伝説では、アンテーノールはトロイアのあった場所に都市を再建したとも、キュレネに定住した〔ピンダロス『Pythia』v. 83〕とも、パタヴィウム(現パドヴァ)の創設者になった〔ウェルギリウス『アエネーイス』I.242〕とも言われている。 『神曲』の地獄の下層に位置する裏切り者たちのための「アンテノーラ」は、アンテノールにちなんで名付けられた。 1977年にソビエト連邦の天文家ニコライ・スチェパーノヴィチ・チェルヌィフ発見された小惑星「2207 Antenor」はアンテノールの名前からつけられた。 ==脚注==
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Antenor (mythology) 」があります。
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