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アンピシリン : ウィキペディア日本語版
アンピシリン

アンピシリン(ampicillin;略号:ABPC)とは、1961年から感染症治療に用いられているβ-ラクタム系抗生物質の1種である。アミノペニシリングループに属し、抗菌スペクトルや活性はアモキシシリンとほぼ同じである〔(2006) AHFS DRUG INFORMATION® 2006, 2006 ed, American Society of Health-System Pharmacists. 〕。また、アレルギーを起こすことがあり、程度は発疹などの軽度なものからアナフィラキシーのように重度なものまで様々である。
== 作用機構 ==
アンピシリンはβ-ラクタム系抗生物質の1種である。
アンピシリンはペニシリンGにアミノ基を付加したものであり、このアミノ基によってグラム陰性菌の外膜を透過するようになった(外膜については細胞壁を参照)。そのため、アンピシリンはグラム陽性菌およびグラム陰性菌の一部に有効である。しかし、耐性の高い緑膿菌には効かない。
アンピシリンは細菌の細胞壁を作るために必要なペプチド転移酵素を拮抗阻害する。したがって、細胞壁合成の第3ステージ、および最終ステージを阻害し、最終的に溶菌させる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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