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アムピトリュオーン()は、ギリシア神話の人物である。アンピトリュオーン、長母音を省略してアムピトリュオン、アンピトリュオン、あるいはアンフィトリオン、アンフィトリュオンとも表記される。 ミュケーナイの王ペルセウスの子アルカイオスと、エーリスの王ペロプスの娘アステュダメイア〔アポロドーロス、2巻4・5。〕もしくはリューシディケー〔パウサニアス、8巻14・2。〕、グーネウスの娘ラーオノメー〔〔、またあるいはメノイケウスの娘ヒッポノメーの子で、アナクソーと兄弟〔。 アムピトリュオーンはミュケーネイ王エーレクトリュオーンの娘アルクメーネーとの間にイーピクレースをもうけ、アルクメーネーとゼウスの子でイーピクレースと双子の兄であるヘーラクレースの義理の父となった〔アポロドーロス、2巻4・8ほか。〕。またアムピトリュオーンはテーバイを苦しめた牝狐(テウメーッソスの狐)を退治し、タポスやエウボイアとの戦争に勝利した。 == 神話 == ===エーレクトリュオーンの死=== エーレクトリュオーンがミュケーナイの王だったとき、同じくペルセウスの子孫であるタポス島の王プテレラーオスの息子たちがやって来て、祖のメーストールの土地を与えるよう求めた。エーレクトリュオーンが拒否すると、怒った彼らはエーレクトリュオーンの牛を奪おうとしてエーレクトリュオーンの息子たちと殺し合いになり、エーレクトリュオーンの息子たちはリキュムニオスのみが生き残った。プテレラーオスの息子たちとともにミュケーナイにやって来ていたタポス人(テーレボエース人)たちはエーレクトリュオーンの牛を連れ去り、エーリスの王ポリュクセノスの牛を預けてタポスに帰った。そこでアムピトリュオーンはエーリスに行き、ポリュクセノスから牛を買い戻してミュケーナイに戻った。 一方、エーレクトリュオーンは殺された息子たちの復讐のためにタポスを攻撃しようとし、その間ミュケーナイとアルクメーネーをアムピトリュオーンに預け、アルクメーネーの処女を守ることを約束させた。ところがアムピトリュオーンが牛をエーレクトリュオーンに引き渡したとき、1頭の牛が飛び出し、アムピトリュオーンが止めようとして棍棒を投げた。すると棍棒は牛の角に跳ね返ってエーレクトリュオーンに当たり、殺してしまった。この不幸な出来事によってアムピトリュオーンはステネロスに追放され、アルクメーネー、リキュムニオスとともにテーバイに亡命した〔アポロドーロス、2巻4・6。ほかヒュギーヌス、244。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アムピトリュオーン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Amphitryon 」があります。 スポンサード リンク
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