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アンモニウム : ウィキペディア日本語版
アンモニウム

アンモニウム(Ammonium)は、化学式NH4+分子イオンである〔In the substitutive nomenclature, NH4+ is denoted by the name "azanium".〕。
アンモニア(NH3)のプロトン化によって形成される。
アンモニウムは、陽電荷を持った、またはプロトン化置換基を持つアミンや、1つ以上の水素原子が有機ラジカル基に置き換わった第四級アンモニウムカチオン(NR4+)に対する一般名でもある。

==酸塩基の性質==

アンモニウムは、弱塩基であるアンモニアがブレンステッド酸(プロトンドナー)と反応して形成される。
:H+ + NH3 → NH4+
4+酸解離定数(p''k''a)は、9.25である。
アンモニウムイオンは弱酸性で、ブレンステッド塩基と反応して無電荷のアンモニア分子に戻る。
:NH4+ + B → HB + NH3
従って、アンモニウム塩の濃溶液を強塩基で処理するとアンモニアを生じる。アンモニアが水に溶けると、そのうち少量がアンモニウムイオンに変わる。
:H3O+ + NH3 H2O + NH4+
アンモニアがアンモニウムイオンを形成する割合は、溶液のpHに依存する。pHが低い時は平衡は右に動き、より多くのアンモニアがアンモニウムイオンに変わる。pHが高い、つまり水素イオン濃度が低ければ平衡は左に動き、水酸化物イオンがアンモニウムイオンからプロトンを引き抜き、アンモニアを形成する。
アンモニウム化合物の形成は、気相でも起きる。例えば、アンモニア蒸気が塩化水素蒸気と接すると、塩化アンモニウムの白雲が形成され、最終的には、固相の白く薄い層となる。
アンモニウムからアンモニアへの変換は、強塩基を加えることで簡単に起こすことができる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アンモニウム」の詳細全文を読む



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