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アーチ雲(アーチぐも、''arcus'')とは、厚い積乱雲や積雲の下にある、アーチのような形をした雲のこと。ロール雲、棚雲などとも言う。雲形分類では副変種に分類される。 巨大なお椀や皿をひっくり返し、それの半分だけが見えているような形の雲である。 "arcus"はラテン語で「弓、橋」を意味し、これに因んで名づけられた。 荒天時に見られ、積乱雲や積雲の雲底近くにできる雲である。特に、大気の不安定によって発達した局地的な寒冷前線(ガストフロントなど)の前線面に沿ってでき、激しい対流を伴うことが多い。 気温差のある暖気と寒気が衝突した局地寒冷前線の前線面で、暖気と寒気が収束しながら上昇すると、気圧の低下と温度差によって雲が生じる。これが前線面に沿ってでき、積乱雲や積雲本体へとつながる。 この雲が見られるということは、激しい対流が発生してそれが移動しているということを示し、その前後の時間に突風や大雨、雷、雹などの荒れた天気が発生することが多い。 アーチのような形は不明瞭になることも多いが、異様なほど明瞭な形になることがある。形が明瞭で輪郭がはっきりしているほど、対流が整っていて、雲の内部と外部の温度差や湿度差が大きいと考えられる。 == ギャラリー == 画像:Cloud over yucatan mexico 01.jpg|砂浜から撮影したアーチ雲 画像:Cumulonimbus incus cloud.jpg|かなとこ雲とアーチ雲(下) 画像:Shelfcloud.jpg|スーパーセルに伴うアーチ雲 画像:Arcus shelf cloud diagram.png|前線面と気流の流れからアーチ雲のでき方を説明した図 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アーチ雲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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