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イギリスの行政機関(イギリスのぎょうせいきかん)では、連合王国(イギリス)の行政事務を担当する行政機関について解説する。 英国政府には、内閣に属する閣内相 (''Secretary of State'') と、内閣に属さない閣外相が存在する。いわゆる「閣僚」である閣内相が長を務める省を大臣省 (''Ministerial departments'') と呼び、同様に、閣外相の所管する省を非大臣省 (''Non-ministerial departments'') と呼称して、それぞれ区別する。これらは日本における一般的な大臣の概念および範疇に沿った訳語と捉えられる。(この件については、内閣 (イギリス)や大臣等の項目も併せて参照されたい。) 上記の解釈を踏まえて、以下、当項目の本文では、閣僚たる「閣内相 (Secretary of State)」を「大臣」とみなした上で、説明を進めることとする。 これらの大臣は、大臣省において、多くの公務員によって支えられている。 == 概要 == 英国の行政機関は、大臣省または非大臣省の2つに区分される。 大臣省は政治上、通例、内閣の構成員である大臣(閣僚)によって率いられ、直接に政治的な監督を必要とする問題に対処する。ほとんどの省において、当該任務を命ぜられる大臣は国務長官 (''Secretary of State'') と呼ばれ〔ただし、日本語の定訳は「大臣」である。詳しくは国務長官の項を参照。〕、この大臣は内閣の一員(閣内相)である。一般的に大臣は下級大臣によるチームに支えられている。省の行政は常任書記(Permanent Secretary:「事務次官」とも訳される)の役職名で知られる上級公務員によって執行管理される。これらの大臣省に付随する行政組織は執行機関 (Executive Agency) と呼ばれる。執行機関は、ある程度、省から自立して行政を運営する機能を有し、運営資金の提供元である特定の一つまたは複数の省に報告を行い、関連する省の戦略的な政策を推進する。また、出資元や親官庁である省と一定の距離を置く行政組織は外郭公共団体 (Non-departmental Public Body; NDPB、非政府部門公共機構) に位置づけられ、一般にはクアンゴ (Quango) の名で知られる。 一方で、非大臣省は一般的に、直接的な政治による監督が不要、あるいは不適切であると判断されるような問題に対処する。省の長には上級公務員が任命される。規制や調査の機能を提供して行政を執行する省がある為、そのような非大臣省は政治的な干渉からそれらを防護する傾向にある。また、常任書記や第二常任書記 (Second Permanent Secretary) を長に頂く非大臣省も存在する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イギリスの行政機関」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Departments of the United Kingdom Government 」があります。 スポンサード リンク
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