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イギリス歴史学派( - れきしがくは、English historical school of economics)とは、ドイツほど有名では無いにせよ〔イギリス歴史学派の公的概念 井上義朗〕、デイヴィッド・リカードの演繹的手法が成功を収めた後の19世紀初頭、経済学における帰納的アプローチへの回帰を目指した一派〔Spiegel, 1991〕。 フランシス・ベーコンやアダム・スミスら、経験主義や帰納法を重視した先人を継承したとされる〔Cliffe Leslie, 1870.〕〔Thorold Rogers, 1880〕。ウィリアム・ヒューウェルやウォルター・バジョット、アーノルド・トインビー、ジョン・ケルズ・イングラムらが属した〔。 なお、ドイツ歴史学派とは事実上無関係に発展を遂げており(イングラムのように影響を受けた者もいるが〔イギリス歴史学派 (The English Historical School) 経済思想の歴史〕)、従前のイギリス経済学に対する批判意識により生まれたものとされている〔。 == 論点 == === 帰納的アプローチ === 古典派経済学や新古典派経済学の諸理論が取るような演繹的手法とは異なり、帰納的アプローチを追求。統計学的調査を慎重に行う必要性を認識しつつも、経済分析や政策に対する唯一の基準としての、「利益を最大化する個人」(経済人)なり「快楽と苦痛の計算」といった仮説を拒んでいる。利他主義者の総体に基づく分析を適切とする傾向が強い〔Goldman (1989)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イギリス歴史学派」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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