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イコン(, , , )とは、イエス・キリスト(イイスス・ハリストス)、聖人、天使、聖書における重要出来事やたとえ話、教会史上の出来事を画いた画像(多くは平面)である〔The Icon FAQ (Orthodox Christian Information Center)より、冒頭文を翻訳引用〕。""をイコンと読むのは中世から現代までのギリシャ語による(は中世・現代ギリシャ語では「イ」と読む)。古典ギリシャ語再建音ではエイコーン。正教会では聖像とも呼ぶ〔かたち-イコン:日本正教会 The Orthodox Church in Japan 〕。 「イコン」と言えば正教会で用いられるものを指すことが多く〔イコン:現代美術用語辞典|美術館・アート情報 artscape 〕、場合によってはイコンは正教会のものとして限定的に説明されることもある〔〔『キリスト教大事典 改訂新版』75頁、教文館、昭和52年 改訂新版第四版〕。イコンは、正教会以外のキリスト教の教派でも用いられないわけではなく、カトリック教会においても用いられるが、カトリック教会ではこれを聖画像とも呼ぶ〔カトリック教会のカテキズム #1159-1161(日本語版364頁) カトリック中央協議会 ISBN 978-4877501013〕〔『カトリック教会のカテキズム』 要約143頁 カトリック中央協議会 ISBN 978-4877501532〕〔御像について サンパウロホームページ〕。 正教会・カトリック教会の両教派が承認する第七全地公会(第2ニカイア公会議)において確認された、イコンの使用を正統とする教理等については両教派に共通する部分もあるが、本項では正教会におけるイコンをまず中心に扱い、西方教会・西欧におけるイコン・宗教画については若干にとどめる。 == 形状 == 正教会でのイコンの多くは平面であり、正教会においては立像は用いられない訳ではないが、極めて稀である。その形状は板絵のみならず、フレスコ画、写本挿絵、モザイク画など多様である〔。 他方、カトリック教会では正教会と異なり、立像(3次元の像)を避けるということは特になく、平面像と立像をあわせて「聖画像」と呼んでいる。信者間の通称では、平面像のことを「御絵(ごえ)」、立像のことを「御像(ごぞう)」と呼ぶことも多い〔Communio - カトリック鷺沼教会公式サイト 〕〔松原教会・クリスチャン神父のQ&A Vol.4 (Q49) 〕。カトリック教会では「イコン」について、広義には聖画像一般を指し、狭義には東方教会における聖画を指す、と整理されることがある〔『カトリック大辞典 I』(145頁、上智大学編纂、冨山房、昭和42年第七刷)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イコン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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