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イコンタ(''Ikonta'' )はツァイス・イコンが製造したスプリングカメラである。 「世界初のスプリングカメラ〔『クラシックカメラ専科』p.29。〕」と称されることもあり極めて初期の製品であるが、これ以前のスプリングカメラとして少なくともアトムがある。誕生直後は合併前の製品を継続して生産していたツァイス・イコンが初めて発売したオリジナル設計のカメラでもある〔『クラシックカメラ専科』p.99。〕。 最初のイコンタは元コンテッサ・ネッテルにいて後に退社しナーゲルを創業したアウグスト・ナーゲルを中心に開発された。ツァイス・イコンの新コードナンバーが最初に使用されたのはイコネッテであるがこのイコンタ以後急速に新コードが広がったことを以て、酒井修一はツァイス・イコンのこのカメラに掛ける期待が大きかったことを示す傍証としている〔『クラシックカメラ専科No.8、スプリングカメラ』pp.28-37。〕。 ドレーカイル式連動距離計を装備したスーパーイコンタ、非連動距離計を装備したメスイコンタ、3×4cm判のベビーイコンタ、ライカ判のイコンタ35もある。ドレーカイル式連動距離計は回転プリズムを使用したもので、従来と同じ大きさの小型ボディーにうまく組み込まれており世界中に多数ある連動距離計装備カメラの中でも傑作の一つに数えられている〔『クラシックカメラプライスガイド1997スプリングカメラ型特集』p.7。〕。 以前はクラシックカメラの代表的存在の一つとして扱われており、銀一カメラ社長は「人気からみた名機12選」という記事でイコンタをライカ(M3/IIIg)に次ぐベスト2に挙げている〔『クラシックカメラ専科』p.58。〕。また小型軽量で携行に便利なため風見武秀はテッサーつきのスーパーセミイコンタとスーパーイコンタを愛用したし〔『クラシックカメラ専科No.8、スプリングカメラ』pp.99-103。〕、白籏史朗は1965年にスーパーイコンタIを6,000円で買いその次の山行に持参して撮った写真が2枚計16,000円で売れたのを始めとして愛用し、1986年の時点で7台を所有するに至っていた〔。 同種のカメラには普及版のネッター、さらに普及版のボブ、ベークライトボディーのシンプレックスがある。 == 製品の特定 == 幾多の改良を受けたため多種多様に渡り、また3系統の呼称が混在して使用されているためかなり困難である。レンズ、シャッターも多種の組み合わせがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イコンタ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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