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イシイルカ(''Phocoena dalli'') はクジラ目ハクジラ亜目ネズミイルカ科イシイルカ属に属する小型のイルカである。 主な生息域は北太平洋の温帯の海域である。 1970年、サケを捕るためのトロール網による混獲によって、毎年数千頭のイシイルカなどが被害に遭っていることが明らかにされ、イシイルカは注目を集めた。 種小名の''dalli''および英名のDall's Porpoise(ドールのネズミイルカ)はアメリカの動物学者Dallに由来する。 イシイルカ属 (''Phocoenoides'')はネズミイルカ科に属する生物分類の一つ。イシイルカ属に属するのはイシイルカのみである。この属はネズミイルカ属に内包される。 ==形態== ネズミイルカ科の中では大きな種類であり、体長は230cm、体重は130kgから200kg程度まで成長する。特徴のある体型であるため、他のクジラ目の種との識別は容易である。頭部が小さいのに対して、胴はずんぐりしている。また胸びれも小さく、頭部に近接している。背びれはほぼ中央に位置し、基部が広い三角形で、大きい。尾びれは扇形で両端は頭部方向に湾曲しており、中央に切れ込みがある。これも特徴的な形状である。体色は幾分シャチに似ている。全体的には非常に濃い灰色から黒色であり、胸びれの後方から体側にかけて白色のパッチがある。体色の境界ははっきりしている。背びれの先端は白あるいは明るい灰色、尾びれの後縁も同じく白あるいは明るい灰色である。〔『クジラとイルカの図鑑』 248 - 249頁〕 寿命は15年程度である。 ファイル:Dall's porpoise size.svg|ヒトとの大きさ比較 ファイル:DallPorpoise BA 2.JPG|アメリカ合衆国アラスカ州、プリンス・ウィリアム湾の個体 ファイル:Dalls Porpoise Back.jpg|背面 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イシイルカ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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