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イシノミ目[いしのみめ]
イシノミ目(古顎目、Archaeognatha、Microcoryphia)は、翅を持たない昆虫、いわゆる無翅昆虫のうちの一群で、大部分の昆虫を含む有翅昆虫に対して祖先的な特徴を大きく保持している。全世界の湿った土壌に生息する15mm以下の小さな昆虫で、外見的にはシミ類にやや似る。腹部を地面に叩きつけてジャンプを行うことからこの名がある。 == 特長 ==
体は細長く、シミとは異なり偏平ではない。触角や尾糸、尾毛のいずれも鞭状で長く、小腮髭も大きい。口器は外腮口。シミとは逆に複眼単眼が大きく発達している。体表はシミ同様に鱗粉に覆われ、多くの種では褐色のまだら模様がある。胸節には明確な3対の歩脚をもつほか、腹節の腹面にも対をなした付属肢を刺状に有する。 野外の枯れ木や石垣、土の上などに住んでおり、陸生の微細な藻類や地衣を食べる。水は口から飲まず、腹部の腹面の節間から膨出する嚢状体の膜面を結露した水滴などに押し付け、吸収する。何かに驚くと、腹部を地面に打ち付けて跳躍し、その動きは素早い。 雌の体内に精子を導入する交尾器を持たず、雄は糸を分泌してその上に精液の滴を置き、複雑な配偶行動で雌を誘導して生殖口から吸収させる。 寿命は長く、約3年生きる。〔青木淳一編.(1991).『日本産土壌動物検索図説』 東海大学出版会.ISBN 4-486-01156-2〕
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イシノミ目」の詳細全文を読む
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