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イシルドゥア : ウィキペディア日本語版
イシルドゥア
イシルドゥアIsildur、第二紀3220年 - 第三紀2年)は、J・R・R・トールキン中つ国を舞台とした小説、『指輪物語』、『終わらざりし物語』の登場人物。
ヌーメノール出身のドゥーネダインで、第2代のアルノールゴンドールの上級王。
最後の同盟の戦いに父とともに参加し、父とギル=ガラドによって倒された冥王サウロンの指を切り落とし、一つの指輪を我が物とした。
== 概要 ==
イシルドゥアは第二紀3220年に、アンドゥーニエの最後の領主アマンディルの息子、エレンディルの長男として生まれた。彼の弟はアナーリオンである。かれにはエレンドゥア、アラタン、キアヨン、ヴァランディルの4人の息子があった。
イシルドゥアは若い頃にニムロスの木が切り倒される前にその実をとり、白の木の命脈を保った。かれは後にその苗木をミナス・アノールに植えた。
ヌーメノールの没落時には破滅を免れ、父や弟とともに中つ国へ逃れた。イシルドゥアとアナーリオンは南方にたどり着きゴンドール王国を建国し、かれらの父は北方にたどり着いてアルノール王国を建国した。
イシルドゥアは大河アンドゥインの西に住み、ミナス・イシルを築き、イシリエンの地も確立した。しかし3428年にサウロンがミナス・イシルを攻撃しこれを奪い取ると、イシルドゥアは北方の父のもとに逃れ、ゴンドールの防衛をアナーリオンに委ねた。
かれは3428年に父エレンディルやエルフの上級王ギル=ガラドとともに、エルフと人間の最後の同盟の一員としてゴンドールに戻った。サウロンとの戦いでかれの父と弟、それにギル=ガラドは死亡したが、サウロンもまた倒れた。イシルドゥアは父の剣ナルシルをとってサウロンの指から一つの指輪を切り落とし、サウロンの肉体を滅ぼして戦争に勝利した。エルロンドキーアダンの助言にもかかわらず、かれは指輪を破壊せず、かわりにこれを王家の宝とした。
サウロンが倒れた後、イシルドゥアはゴンドールに戻り、アルノールの王位を継ぐと、ゴンドールとアルノール両王国の王であることを宣言した。一年後の第三紀2年にアナーリオンの息子メネルディルにゴンドールの統治を任せると、かれは三人の息子とともに北方への帰途についた。四人目の息子ヴァランディルは裂け谷に残されていた。
帰還の途中、イシルドゥアはあやめ野でオークに奇襲され、指輪の裏切りによって殺され、指輪は大河に失われた。
第四紀にかれの子孫であるエレッサール王が再びゴンドールとアルノールの統一王国の王として帰還するまで、かれが両王国を統治した最後の王であった。
トールキンのメモによると、かれの身長は7フィートあった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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