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イソフルラン : ウィキペディア日本語版
イソフルラン

イソフルラン()とは吸入麻酔薬のひとつ。常温では不燃性の液体であり、エンフルラン構造異性体である。CAS登録番号。中枢神経の抑制、呼吸抑制、血圧低下、筋弛緩などの薬理作用があるが、痙攣作用は持たない。長時間投与でも肝毒性腎毒性を示さないため、肝疾患や腎疾患を持つ動物に対しても使用することができる。脳保護作用が強い。過去に悪性高熱を示した動物あるいは悪性高熱を好発する動物での使用は禁忌である。

== 膜受容体に対する作用 ==
麻酔の正確な機序はわかっていないが、ニューロンレベルにおいて、イソフルランは抑制性の受容体であるGABAA受容体を活性化し、興奮性の受容体であるニコチン性アセチルコリン受容体を抑制する一方で、NMDA型グルタミン酸受容体に対する作用はあまりないことが知られている〔熊澤光生; 標準麻酔学 第5版(医学書院), 26頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「イソフルラン」の詳細全文を読む



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