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イナモリソウ
イナモリソウ ''Pseudopyxis depressa'' Miq. はアカネ科の草本。地表に張り付くように葉を広げ、大きな花をつける。 == 特徴 == 背の低い多年生の草本〔以下、主として佐竹他(1981),p.49〕。地下に細く伸びる根茎を持ち、その先端に直立する茎を着けるが、高さは普通は3-5cmほどにしかならない。ただし時には10cmに達することもある〔北村他(1957),p.107〕。葉は対生するが、二対ないし三対しかなく、それが茎が短くて間が狭いためロゼット状に地表に広がる。よく見られるのは上の二対が互いに接近し、四輪生に見えるものである。葉は長さ3-6cm、幅2-4cm、卵形あるいは三角状卵形で先端は鋭く尖り、基部は丸いかやや心形にくぼみ、3-10mmの葉柄に繋がる。葉には全体に短い軟毛が一面に生える。托葉は先が尖った小さな三角形で、長い軟毛がある〔北村他(1957),p.107〕。 花期は5-6月。葉腋から一個ずつ、あるいは枝先に1-2個の紅紫色の花をつける。萼は釣り鐘型で半ばまで五裂し、裂片は広披針形で先が尖る。また、剛毛が一面に生える。花冠は長さ2.5cm、内面には短い毛をまばらに出す。雄蘂は五本あり、花冠の筒部の上部について、花糸は短い。蒴果は長さ3mm、幅6mmの倒三角形。 和名は江戸時代に尾張の花屋の九兵衛が菰野(現在の三重県三重郡菰野町)の稲盛山で発見し、この名を付けたとされる〔福岡(1997)p.25〕〔佐竹他(1981),p.49〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イナモリソウ」の詳細全文を読む
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