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イヌシタムシ
イヌシタムシ(''Linguatua serrata'')は舌形動物の1種である。やや細長くて平らな動物で、形はやや舌に似ており属名もこれに基づく。幅広い哺乳類の鼻腔粘膜に寄生するが、宿主は主として肉食哺乳類で、イヌでは発見が希でない。時にヒトが宿主となる例も知られる。複雑な生活史についてもよく調べられている。 == 形態 == 成体で、雄は2cm、雌は12cmになる。生きている時は、透明で白っぽく、赤みがかった子宮が目立つ。また、時にイヌの鼻腔粘膜を摂取したために緑色を帯びる。 体は細長く、先端部は幅広くて腹背に扁平、その形が舌に似ている。後方は次第に幅が狭くなり、細くなって終わる。体表は細かな体節様の環状輪がありその数は90にもなる。 頭部背面には目などの感覚器はない。前端に短い感覚乳頭がある。その腹面には5つのくぼみがあり、中央のものを先頭に、それより外側のものほどやや後ろにある。このうちで中央のものは口、側方の2対は鉤を引っ込めたくぼみである。鉤はこのくぼみから突き出すことが出来る。口は丈夫なキチン環で囲まれ、吸血に適する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イヌシタムシ」の詳細全文を読む
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