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イヌブナ : ウィキペディア日本語版
イヌブナ

イヌブナ(学名:''Fagus japonica'' )は、ブナ科ブナ属の落葉高木である。雌雄同体である。和名は、ブナより材質が劣ることから名付けられた。樹皮の色からクロブナとも呼ばれている。
== 特徴 ==
イヌブナは、樹高約25mであり、幹の直径は70cmにもなる。日本の本州(東北中部以南)、四国九州に分布する。葉序は互生で、葉の形は楕円形で、先端は尖り、縁は針のように尖ったギザギザである。花は5月ごろに咲き、花序は尾状花序である。樹皮は暗灰褐色であり、イボ状の皮目が目立つ。本年枝は、はじめ暗紫色で淡褐色の軟毛が密生するが、すぐに無毛となる。前年枝は、黒紫色である。果実の形状は、ブナに似るが、柱頭がブナより花皮から長く飛び出している。殻斗は、熟すると4裂し、2個の果実が露出する。日本の山野に自生し、中部地方より寒さの厳しい地域の日本海側では、ほとんどみられない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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