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イバラエイ
イバラエイ(茨鱏、学名:''Urogymnus asperrimus'')はアカエイ科に属するエイの一種である。稀種。イバラエイ属は単型。底生でインド太平洋熱帯域、西アフリカ沖で見られる。深度30m以浅の砂底・サンゴ礫底・アマモ場などに生息。大きくて重く、体幅1.2-1.5m。ほぼ円形の体盤と鰭膜のない細い尾を持つ。この科には珍しく毒棘を欠くが、全身が大きく鋭い棘に覆われている。 餌は主に底生無脊椎動物や魚類で、海底を掘り起こして餌を探す。無胎盤性胎生。丈夫で粗い皮膚は鮫皮として価値が高く、剣の柄や盾などに用いられる。この場合カイラギザメ(梅花鮫)とも呼ばれる。沿岸漁業で混獲されるが、棘が多く扱いづらいため商業ベースに乗りにくい。野放図な漁により個体数が減少しているため、IUCNは危急種に指定している。 ==分類==
1801年、インドのムンバイから得られた皮膚の断片を元に、ドイツの博物学者Marcus Elieser BlochとJohann Gottlob Schneiderによって''Systema Ichthyologiae''に記載された。この時点ではメガネカスベ属(''Raja'')に置かれ、種小名はラテン語で「最も粗い」を意味する''asperrima''とされた。また、同時に西アフリカから得られた個体が''Raja africana''として記載された〔。後にこの2名はシノニムとされたが、同時に発表されたため先取権が曖昧になった。そのため、種小名を''asperrimus''としている文献、''africanus''としている文献が見られる〔〔。 1837年、ヨハネス・ペーター・ミュラーとヤーコプ・ヘンレはイバラエイを新属''Gymnura''に置いた。この名はツバクロエイ属として既に使われていたため、その年の内に''Urogymnus''属が作成された〔。どちらの名も古代ギリシア語の''oura''("尾")、''gymnos''("裸")に由来し、尾部の棘を欠くという特徴を表している〔。現在の''Urogymnus asperrimus''は複数種を含む可能性がある〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イバラエイ」の詳細全文を読む
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