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イバラカンザシ : ウィキペディア日本語版
イバラカンザシ

イバラカンザシ(学名:''Spirobranchus giganteus'')、英名「クリスマスツリー・ワーム」は多毛類(ゴカイ類)の動物。カンザシゴカイ科に属し、イバラカンザシゴカイと呼ばれることもある〔Britanica Japan『ブリタニカ国際大百科事典』、2006、EX-word DATAPLUS 3搭載のもの〕。
==特徴==
体長は5-7センチメートル、体節数は250ほどである〔。頭部に生えている2本の傘のようなものは口前葉から分化してとして発達した鰓冠(さいかん)であり、ケヤリムシ目に見られる特徴である。刺激を受けると鰓冠を素早く引っ込めることができる。また、鰓冠の目的は、これで浮遊生物を捕らえて口に運ぶことにもある〔窪寺恒己 『海に生きる 』より『イバラカンザシ 』〕。その鰓冠がかんざしのように見え、これがカンザシゴカイ科の特徴である〔。鰓冠は呼吸にも使われる〔土屋誠 ゴカイの恩返し(PDF) 〕。鰓冠は口の上背面の部分が左右に伸び、そこから前に鰓を発達させたものであるから、普通は上から見るとCの字形に並ぶ。しかしイバラカンザシではその両端がさらに伸びて内側に巻き込むため、左右対称の螺旋になった鰓の列が一対ある、という形になる。
鰓冠の基部からは先端が広がった棒状の構造があり、これは虫体が棲管に引っ込んだときに入り口に蓋をするものなのでこれを殻蓋という。イバラカンザシは、この殻蓋の上の中央にある突起が枝分かれしてイバラのように見えることからその名が付いている〔串本海中図鑑 イバラカンザシ 〕。また、イバラカンザシ属の学名''Spirobranchus''の名は「螺旋状の鰓」を意味し、鰓冠が螺旋状になっていることから名付けられている。この鰓冠は色彩変異に富んでおり〔、赤、青、黄、緑などの個体がいる〔岐阜大学教育学部 理科教育講座地学教室 より『イバラカンザシ 』〕。2色以上の体色を持つものが7割であり、茶が最も多く3割の個体が有している。次いで黄、紫、橙、白、赤が多い〔。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「イバラカンザシ」の詳細全文を読む



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