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イヘ・フレー イヘ・フレー(イェケ・クリエン、)は、モンゴル仏教に見られる移動寺院「フレー(クリエン)」のうち、ハルハでもっとも権威の高い化身ラマの名跡ジェプツンタンパに属するものをさす。 イヘ・フレーは18世紀後半にトーラ川のほとりに定着するが、その門前に発展した町が現在のモンゴル国の首都ウランバートルである。この町自体の名も、かつてはイヘ・フレーと呼ばれた。また、この町の中国語の旧称「庫倫(クーロン)」は、「イェケ・クリエン」の後半部を漢字で音写した表記である。 == イヘ・フレーの誕生 == ジェプツンタンパ1世は、1635年、ハルハのトゥシェートハン部の首長家に生まれ、幼少期からハルハにおける仏教教団の核に位置することを期待されていた。1639年、彼が即位した際に建てたウルグー(宮殿)が、フレーの起源とされる〔佐藤, 2009, p.10, p.36〕。1650年から51年にかけて、ジェプツンタンパ1世は教団とともにチベットに巡礼して帰還し、「イヘ・フレーのリボ・ゲジャイ(カンダンソンドプ)リン寺〔Rib-gejai-ling, 札奇斯欽, 1978, p.620〕を建立」した。以後、時代が下るにつれ、所属寺院は増加し、ジェプツンタンパのフレーはハルハ最大の規模に成長していく。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イヘ・フレー」の詳細全文を読む
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