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イベリアチャフチャフ : ウィキペディア日本語版
イベリアチャフチャフ

イベリアチャフチャフ学名:''Phylloscopus ibericus'')は、メボソムシクイ科に分類される鳥類である。イベリア半島アフリカ大陸に生息する。小さい体の上部は緑がかっていて、体の下部と顔は黄色がかっている。見た目はチフチャフに似ているが、イベリアチャフチャフはより鮮やかな色をしている。主に虫を食べる。
== 分類 ==
当初イベリアチャフチャフは''Phylloscopus collybita brehmii''というチフチャフの亜種と考えられていたが、後の研究で両者のDNAが4.6パーセント異なっていることが明らかになり、別種であることが判明した〔Andreas J. Helbig, Marc Salomon, S. Bensch, I. Seibold, Male-biased gene flow across an avian hybrid zone: evidence from mitochondrial and microsatellite DNA. ''Journal of Evolutionary Biology'', 2001.〕。このときこの種には''Phylloscopus brehmii''という学名がつけられたが、さらに後の研究でこのとき調査した個体がイベリアチャフチャフではなく若いチフチャフであったことが判明し、最終的にイベリアチャフチャフには''Phylloscopus ibericus''という学名がつけられた〔Salomon, M. Voisin, J.F. y Bried, J.(2003年1月) "On the taxonomic status and denomination of the Iberian Chiffchaffs " ''Ibis'' 145 (1): pp. 87–97..〕〔Lars Svensson, "The correct name of the Iberian Chiffchaff ''Phylloscopus ibericus'' Ticehurst 1937, its identification and new evidence of its winter grounds". ''Bulletin of the British Ornithologists Club'', 2001〕。
イベリアチャフチャフは他のメボソムシクイ属よりも古い種で、およそ200万年前にチフチャフから種分化し、間氷期にチフチャフがイベリア半島に戻ってくる前の更新世にイベリア半島で他の種から孤立したと考えられている〔〔 Balmori, Alfonso; Cuesta, Miguel Ángel; Caballero, José María (2002): Distribución de los mosquiteros ibéricos (''Phylloscopus brehmii'') y europeo (''Phylloscopus collybita'') en los bosques de ribera de Castilla y León (España). ''Ardeola'' 49(1): pp. 19–27.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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