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ジャムシード ()(アヴェスター語:イマ Yima) とはゾロアスター教の神話に登場する人物。イラン最古の王朝であるベーシュダード王朝の王の一人で、インド神話のヤマ(閻魔)に相当する。彼の父はウィーワフントで、こちらもインド神話におけるヴィヴァスヴァットと対応している。 == ゾロアスター教におけるイマ == 『ウィーデーウ・ダート』では、「アフラ・マズダーが最初に語りかけた人間は誰なのか」と尋ねるザラスシュトラに、アスラ・マズダーはイマだと答えている。その時イマは「教えを広めよ」という神の言葉を「自分はそのために創造されたのではない」として拒否する。しかし、宣教をしないのならアスラ・マズダーの庶類を繁栄させよ、という言葉には従い、神から王権を象徴する黄金の矢と黄金で飾られた鞭を与えられた〔ウィーデーウ・ダート第7章1-7〕。 『アルドウィー=スール・ヤシュト』によれば、アナーヒターを祀り、ダエーワや人間たちを統べる最高の支配者となって富や繁栄を得るという願いを叶えられたという〔アルドウィー=スール・ヤシュト第7節25-26〕。 彼にはまた「カウィの光輪」がアフラ・マズダーから与えられており、その治世においては食物や飲み物が不足せず、人間も獣も死なず、水も植物も枯れることがなかったという。さらには暑さや寒さ、老いによる死、ダエーワがもたらす嫉妬に人々が苦しめられることもなかった〔ザームヤズド・ヤシュト第7節31-33〕。 しかしイマ王が邪念にとらわれると光輪は大鴉の姿になって飛び去り、それを見たイマは悲しみ歎くあまり錯乱して地に伏した。一方、彼から離れた光輪はミスラ神によって捕捉された〔ザームヤズド・ヤシュト第7節34-35〕。 サンハワークとアルナワークという2人の娘がいたが、悪竜アジ・ダハーカの手に落ちてしまい、アースヴヤの息子スラエータオナ(フェリドゥーン)はアナーヒターに彼女たちを救出できるように祈願した〔アルドウィー=スール・ヤシュト9節33〕。 イマから去った光輪は、ミスラ神の次にスラエータオナの手に渡った〔ザームヤズド・ヤシュト第7節36〕。 神話に描かれたイマの治世において前述のような豊穣が実現されたため、旱魃が起こった際には彼のフラワシが勧請される〔『ゾロアスター教の悪魔払い』45頁〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジャムシード」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Jamshid 」があります。 スポンサード リンク
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