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イモガイ
イモガイ(芋貝)は、20世紀末頃まではイモガイ科の貝類の総称、21世紀初頭ではイモガイ科のうちのイモガイ亜科の貝類の総称、もしくはイモガイ上科のうち“イモガイ型”の貝殻をもつ貝類の総称。別名ミナシガイ(身無貝)。 ==概要== 全てが海産で、潮間帯から深海まで棲息する。捕食性で、歯舌が特化した神経毒の毒腺が付いた銛で他の動物を刺して麻痺させて餌とする。毒は種類によって異なるが、ヒトが刺されて死亡する場合もある(後述)。 約500種を数えるが、分類は必ずし確定したものではない。旧来は殻の外見が"イモガイ型"のものをまとめてイモガイ科を構成させていたが、この当時でも分類は幾分混乱しており、全てが単独のイモガイ属 ''Conus'' (属のタイプはナンヨウクロミナシ ''C. marmoreus'')として扱われる場合や、''Conus'' の下に多数の亜属が使用される場合、これらの亜属が属として使用される場合など、属の扱いは研究者によってまちまちであった。 20世紀末には従来クダマキガイ科に含められていた貝類の一部もイモガイ科に含まれるようになったため、従来のイモガイ類はその中のイモガイ亜科としてまとめられるようになった〔Bouchet, P. & Rocroi, J.-P., 2005. "Classification and Nomenclator of Gastropod Families", Malacologia 47(1-2): 1–397. (p. 256) ISBN 3925919724〕。しかし2009年には、イモガイ亜科を解体して複数の科と亜科とに分けるイモガイ上科の分類も提唱された〔John K. Tucker & Manuel J. Tenorio (2009) ''Systematic classification of Recent and fossil conoidean gastropods''. ConchBooks. ISBN 9783939767268 (または ISBN 3939767263)〕。これを受け入れるなら、従来のイモガイ類は、イモガイ上科のうち単に"イモガイ型"の貝殻をもつものの総称、ということになる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イモガイ」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Conidae 」があります。
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