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いもち病[いもちびょう]
いもち病(稲熱病)とは、イネに発生する主要な病気の1つ。単に「いもち」と呼ばれることも多い。欧米では、「イネの胴枯病(Blast of rice)」、「イネの疫病(Rice blight)」などと呼ばれる。
そもそも、「いもち」という名前が付けられていることから推察できるように、古来から稲に発生する定型的な病気であり、最も恐れられてきた。いもちが広範囲に発生した圃場では十分な登熟が期待出来なくなり、大幅な減収と共に食味の低下を招く〔イネの収量と品質・食味に及ぼすいもち病の影響 AGROLib〕。文書に初めて登場するのは1637年における記録である。その後、日本(1704年)、イタリア1828年)でも記録された。
いもち病は、イネがイネいもち病菌(学名:''Magnaporthe grisea'' または''M. oryzae''、シノニム:''Pyricularia oryzae''など)に感染し発病することで起きる。イネいもち病菌はカビの一種であり、子のう菌に分類される。イネいもち病菌のアナモルフは''Pyricularia grisea''である。感染のメカニズムは、まず無性世代の分生子が葉に接触すると刺激で粘着質が分泌されて葉に付着する。分生子が湿度で発芽することによって付着器となり、内部で生成されるグリセロールの圧力(80気圧にも達する)により菌糸がクチクラ層を突き破って植物体に侵入する。それとほぼ同時に細胞内部にメラニンが生成されて細胞壁の強度を高める(メラニンが生成されないと感染はできないことが立証されている)〔ニコラス・マネー著「ふしぎな生きものカビ・キノコ 菌学入門」、築地書館2007年(ISBN 4806713570)P.270-272〕。このため、現在いもち病用に用いられている殺菌剤はいもち病菌のメラニン生成を阻害することで防除するものが多い。
イネいもち病菌のゲノム解読は2005年に達成され、その結果、いもち病菌の染色体数は7であり、DNAは酵母の3倍、ヒトの80分の1であることが判明した〔ニコラス・マネー、P.273〕。
イネの品種によっても、いもち病に対する抵抗性には違いが見られ、コシヒカリササニシキはかなり弱く、あきたこまちは並、日本晴はやや弱い程度である。
==病名について==

いもち病は、それが発生する部位によって別の名前で呼ばれることがあるが、発現の仕方が違うだけで、原因となる病原菌は同一である。場合によっては、発生したイネの株がそれごと枯死することさえある。
*葉いもち
*穂いもち
*節いもち

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「いもち病」の詳細全文を読む



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