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イランのアルメニア修道院群 : ウィキペディア日本語版
イランのアルメニア人修道院建造物群[いらんのあるめにあじんしゅうどういんけんぞうぶつぐん]

イランのアルメニア人修道院建造物群(イランのアルメニアじんしゅうどういんけんぞうぶつぐん)とは、2008年UNESCO世界遺産に登録された。聖タデウス修道院西アーザルバーイジャーン州)、聖ステファノス修道院東アーザルバーイジャーン州)、生神女マリア聖堂から構成されている。
== 概要 ==
イラン北西部(いわゆる古代アルメニアの地域)に位置するこの地域は、キリスト教の揺籃期より、キリスト教(アルメニア使徒教会)を受容してきた地域である。アルメニア人は、キリスト教を世界で最初に国教としたことで知られており、その信仰の中心地として、修道院が建設されてきた。
しかし、地質学的に地震が多い地域であることから、世界遺産に登録されている3つの物件は、大地震のあとに再建されたものである。聖ステファノス修道院の再建は、15世紀に実施されている。当時のイランを統治していたサファヴィー朝はアーザルバーイジャーン地方やアルメニアをめぐって、オスマン帝国と覇権を争っており、サファヴィー朝はアルメニア教会を保護する目的もあり、再建を支援した。
また、聖タデウス修道院の再建は1814年ガージャール朝の王子であるアッバース・ミールザーの手によって行われた。ロシア帝国に圧迫されたガージャール朝もまた、アルメニア教会を保護する目的もあり、再建を支援した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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