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イリジウム・コスモス衝突 : ウィキペディア日本語版
2009年人工衛星衝突事故[2009ねんじんこうえいせいしょうとつじこ]
2009年人工衛星衝突事故:2009 satellite collision)は、宇宙空間で発生した初めての人工衛星同士の衝突事故である。
2009年2月10日16時55分 (UTC) 、北シベリアタイミル半島上空約789kmの宇宙空間で、1997年に打ち上げられ運用中であったアメリカイリジウム社通信衛星イリジウム33号と、1993年に打ち上げられ既に使われていなかったロシア軍事用通信衛星コスモス2251号衝突した。
衛星同士のドッキング実験や体当たりで相手の衛星を破壊する衛星攻撃兵器などによる意図的な衝突を除き、人工衛星本体同士の衝突は人類の宇宙開発史上初めてのことであり、この衝突により少なくとも数百個以上のスペースデブリ(宇宙ごみ)が新たに発生したとみられている。
== 衝突 ==


この衝突によって、米Iridium Satelite LLC社の保有するイリジウム33号とロシア宇宙軍が保有するコスモス2251号の両方が破壊された。イリジウムの衛星はこの時点では稼働中であり、ロシアの衛星は少なくとも1995年以降は運用されておらず既に活動停止中だった。
Gen. Yakushinによれば、コスモス2251号は1993年6月16日に打ち上げられ、2年後に運用停止となったという。
アメリカ航空宇宙局 (NASA) は、この衝突で大量のスペースデブリが発生したと報告している。現在、米宇宙監視ネットワーク (United States Space Surveillance Network; SSN) では500個以上のデブリを追跡中であるが、最終的なデブリの数を予測するには時間がかかると見られている。NASAは、衝突の発生した高度(約789km)は国際宇宙ステーション (ISS) の軌道である高度430kmよりも高い軌道であるため、2009年2月に予定されているスペースシャトルに与える危険は低い〔と語っている。しかし、中国の科学者は、デブリは太陽同期軌道をとる中国の衛星に脅威をもたらすだろうと語っている。
これまでもいくつかの小規模な衝突は起きており、それらの多くはランデブー中であったり意図的な衛星破壊であった。その中にはDART (en) 衛星とMUBLCOM (en) 衛星との衝突や、プログレスM-24やM-34そしてソユーズTM-17がドッキングを試みている時に起きた有人の宇宙ステーションミールを巻き込んだ3回の衝突などがある。1996年には、フランスの人工衛星セリース (en) がスペースデブリと衝突している。これまで8回のよく知られている高速度の衝突が起きており、それらは衝突前は誰も予測しておらず、衝突が起こってから初めて衝突の事実に気づいた。〔

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「2009年人工衛星衝突事故」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 2009 satellite collision 」があります。



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