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イリジャ(ボスニア語:、クロアチア語:、セルビア語:)は、ボスニア・ヘルツェゴビナ中部の町、およびそれを中心とした自治体であり、同国の首都であるサラエヴォの郊外の都市としては最大級のものである。行政的には、同国を構成する2つの構成体のうち、ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦のサラエヴォ県に属する。辺りを取り巻く美しい自然と、新石器時代にさかのぼる豊かな歴史的遺産で知られる。ボスナ川(Bosna)の源泉であるヴレロ・ボスネ(Vrelo Bosne)は、サラエヴォ郊外美しい自然公園として知られる。また、サラエヴォ国際空港も近い。 1894年、ロンドンで発行される月刊誌『ザ・コンテンポラリー・レヴュー』(The Contemporary Review)の誌面で、E.B.レイニン(E.B.Lanin)はこの町を「地球上で最もすばらしい場所のひとつ」と評した。 == 地理 == 「イリジャ」の名は、「泉」を意味するトルコ語の単語「」(イルジャ)に由来している。イリジャは快適で魅力的な地理的条件でよく知られている。周囲を山に囲まれているが、町は平らな土地に建てられている。周囲で最大の山はイグマン山(Igman)であり、その標高は1502メートルである。山にはユリの1種である''Lillium Bosniacum''が自生しており、この花は歴史的なボスニアの象徴となっている。この地域、特にブトミル(Butmir)地区は燧石が豊富である。 ボスナ川の支流ジェレズニツァ川(Željeznica)が町の中央を貫いている。ボスナ川そのものは町の郊外を通っている。ボスナ川の源泉であるヴレロ・ボスネは、町の中心から西に数キロメートルのところにあり、国立公園に指定されている。このほかにも幾つもの小さな小川が市の域内に流れている。 イリジャでは歴史上、何度も公園の整備計画が実施されてきた。今日のイリジャには多くの木々があり、町の公園面積は、イリジャの6倍の人口規模を持つサラエヴォの公園面積の5割に匹敵する。1894年には、ロンドンの月刊誌の誌面でイリジャは「世界で最もすばらしい場所のひとつ」と評された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イリジャ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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