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イワガラミ属 : ウィキペディア日本語版
イワガラミ属

イワガラミ属 ''Schizophragma'' Sieb. et Zucc. は、アジサイ科に属する分類群の一つ。蔓になり、花序の外縁を飾る装飾花が1弁のみである。
== 特徴 ==

蔓になる木本で落葉性〔以下、主として佐竹他(1989),p.165〕。枝の断面は丸く、中央に丸い随がある。1年経過した枝では樹皮が縦に裂け、短冊状に剥がれる〔北村・村田(1979),p.109〕。葉痕は逆三角形で、3個の維管束跡がある。冬芽は卵形で、2-4対の褐色の鱗片に包まれる。葉は対生、托葉はない。葉柄があり、葉身は単葉で縁は滑らかか鋸歯がある。
花序はその年の枝の先端に出て、散房状で周囲には装飾花が並ぶ。装飾花は不実で、萼片は1枚のみ。普通花は両性花で小さい。萼筒は子房と融合して花筒を構成、萼裂片は4-5、小さいが果実にまで残る。花弁は4-5あり、基部ではそれぞれ分かれているが、先端ではくっついたままで帽子状をなし、開花の直後にまとまって脱落する。雄蕊は10本、花糸は長い。花柱は単一で短く、先端が頭状に膨らんでいて、その部分で4-5に裂けている〔北村・村田(1979),p.109〕。子房は半下位。果実は蒴果で倒円錐形、肋が10個あり、それぞれの間で裂ける。種子は線形。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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