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イワナンテン : ウィキペディア日本語版
イワナンテン

イワナンテン (岩南天、''Leucothoe keiskei'') は、ツツジ科の植物。岩から垂れ下がるように育ち、白い壺状の花をつける。
== 特徴 ==
常緑性低木〔以下、主として北村・村田(1971)p.136〕。枝は長さ30-150cmに達し、時折枝分かれしており、無毛、垂れ下がるように伸びる。葉は互生し、葉身は厚手で光沢があり、卵状披針形で先端は尾状に伸びて尖り、縁は荒い鋸歯がある。葉柄は長さ8-12mm。
花期は7-8月。花柄は前年の枝の葉腋から出て、長さは1-9cmで総状に1-7個の花をつける。個々の花は垂れ下がって咲く。苞は広卵形で長さ1mm、小苞はやはり広卵形で長さ1mm、2枚が花柄の基部にある。花柄は長さ7-12mm。萼は長さ3mmで、五裂してそれぞれの裂片は先端が尖らず、縁には微毛がある。花冠は白くて円筒状になり、長さ17-23mm、先端は五つに裂け、それぞれの裂片は反る。花柱は13-18mm。雄蘂は10本あり、花糸には毛が密生する。葯は二つに分かれ、それぞれの先端に開口があって、そこに芒状の突出部がそれぞれ二本ずつある。果実になると、花柄は先端が太くなり、曲がって上を向く。朔果は扁平な球形をなし、径7mm。
和名は岩南天で、岩の上に生え、葉がナンテンに似ることによる。別名にイワツバキがある〔牧野(1961),p.465〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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