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イワブクロ属(学名:''Penstemon'')とは、オオバコ科に属する植物の種類。学名からペンステモンとも呼ばれる。薬草でもある。長年、ゴマノハグサ科の一種であると考えられてきたが、近年の遺伝学からの研究によって、オオバコ科に再分類された。クロンキスト体系ではゴマノハグサ科に分類されている。 葉は互生し、一部で茎を形成し、唇状の花と朔を咲かせる。仮おしべが突出していて、雄しべが痩せている。これはイワブクロ属の顕著な特徴とされている。 仮おしべは品種によって様々な形を形成する。又、一般的には長く直線状のフィラメントが花冠部分まで拡張し、一部は長くなりすぎて毛むくじゃらのようになってしまう。その外見が羽毛の覆われ尖った舌を持つ開いた口に見えることから、外見に着想してBeardtongue(顎鬚の舌)という通称で呼ばれる。 殆どのイワブクロ属は多年草である。残りは灌木か亜低木に分類される。樹木の高さは10cmから3メートルほどまで達する。 かつてイワブクロ属であると考えられていたアジア原産の植物は、現在ではPennellianthusという別の種類に置かれている。殆どは新北区に繁茂する種類だが、新熱帯区に分布する種類もある。分布はアメリカから拡散し、砂漠や熱帯雨林、高山地帯などにも拡散するようになったが、本来分布している場所以外での棲息はあまり確認されていない。 == 歴史 == イワブクロ属が科学分野における文献の中で初出したのは1748年で、ジョン・ミッチェルが出版した書物に記載されていた。そこにはただ「ペンステモン」とのみしか書かれていなかったが、現在ではこの種はPenstemon laevigatusという品種であることが確定している。その後、カール・リンネによって、Chelone pentstemonという名前に変更された。この名前は「不規則な五つの葉を持つ」という意味で、こちらの方がペンステモンという植物を表す単語として意味が通るというのが、改名の理由であった。 ミッチェルの研究は1769年に再出版され、その後もペンステモンの本当のスペリングについての研究は重ねられたが、最終的にはミッチェルの文献に記載されたPenstemonのつづりで定着した。他方、リンネの命名した「Pentestemon」の呼称も、20世紀中には使われていた。 18世紀には他にもいくつかの品種が発見されたが、1820年代まで、それらはジャコウソウモドキ属に分類されていた。1810年から1850年までの間にイワブクロ属の品種は4種類から63種類まで増え続け、探検隊がメキシコやアメリカ西部を探索したこともあって、さらに100種類の品種が追加された。同じ頃、イワブクロ属の種子がヨーロッパの市場に出回るようになった。イワブクロ属の種子が市場に出た観測される最古の年月は1813年であり、ジョン・フレイサーがロンドンで4つの品種を提供した。1835年には、フラガナン&ナッティングによって9種類の品種が新たに市場に出た。これらに続いて多くの雑種がヨーロッパ中に普及した。 20世紀、グレートベースンの遠い地方まで行われたフィールドワークで、イワブクロ属の品種は250種類以上に達するという情報がもたらされた。1932年から1957年までの間、デイビッド・ケックによって広範囲に渡る品種の見直しが行われた。1960年には、園芸と植物学の研究の促進のためにAmerican Penstemon Societyが組織された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イワブクロ属」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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