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インキャット(INCAT)はオーストラリアのタスマニア州ホバートに本社を置く造船会社で、主に高速双胴船を建造している。 == 沿革 == 前身は1972年にロバート・クリフォードが設立した会社で、1977年にインターナショナル・カタマラン(インキャット)・タスマニア社が設立された。 1983年には造船技師・デザイナーのフィリップ・ハーカスが開発した波浪貫通型双胴船(Wave Piercing Catamaran(WPC)、商品名:ウェーブピアサー)「リトル・デビル」が建造された。 これは全長8.7mの小型実験艇であったが、1985年には全長27mの旅客船「スピリット・オブ・ヴィクトリア」が建造された。 1987年に建造された31m型の「タシー・デビル2001」はその後のウェーブピアサーのプロトタイプとなり、1988年には37m型が建造されたが、これらはまだ旅客のみを運ぶ旅客船であった。 また1988年初めにはフィリップ・ハーカスがインキャットからスピンアウトし、設計会社インターナショナル・カタマラン(インキャット)・デザイン社を設立した。 1990年には旅客だけでなく乗用車も積載可能な74m型カーフェリー「ホバースピード・グレートブリテン」を建造、同船はその高速性能で38年ぶりに記録を更新しブルーリボン賞を獲得した。 その後インキャットでは78m型、81m型、86m型、91m型、96m型、98m型、112m型と更に大型化したウェーブピアサーのカーフェリーを建造しており、112m型の「ナッチャンWorld」のように日本でも同社船が導入されている。 また商用だけでなく、「ジョイント・ヴェンチャー」や「スウィフト」のように軍用の高速輸送艦としての運用例もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「インキャット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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