|
『イングランドの女王エリザベッタ』(イングランドのじょおうエリザベッタ、)は、ジョアキーノ・ロッシーニが1815年にナポリ・サン・カルロ劇場向けに作曲した2幕のオペラ・セリアである。 *原作:ソフィア・リーの小説『議会休会(''The Recess'' )』(1785年)に基づくカルロ・フェデリーチの戯曲 『レスターの小姓''Il paggio di Leicester'' 』(1814年) *台本:ジョヴァンニ・フェデリーコ・シュミット *演奏時間:序曲:7分 第1幕:65分 第2幕:64分 *初演:1815年10月4日、サン・カルロ劇場(ナポリ)〔Opera Scotland website at operascotland.org. Retrieved 17 December 2012〕 ==ロッシーニとナポリ== この作品は、ロッシーニがナポリ、サン・カルロ劇場のために作曲した9つのオペラ作品の最初のものである。〔Osborne, Richard 1998, "Elisabetta, regina d’Inghilterra" in ''The New Grove Dictionary of Opera''〕1815年、すでに『タンクレーディ』と『アルジェのイタリア女』をヒットさせ、北イタリアでの名声を獲得していたロッシーニに、ナポリ、サン・カルロ劇場のインプレサリオであったドメニコ・バルバイヤからサン・カルロ劇場のためのオペラが依頼された。18世紀以来、イタリア・オペラにおいて最も音楽的に重要な都市の1つであるナポリからの依頼は、若きロッシーニにとって大いなるチャンスであった。上演に際し、ロッシーニはバルバイヤから、サン・カルロ劇場を代表するスター歌手たちの出演を約束されている。その中には、後にロッシーニの妻となるイサベラ・コルブランもいた。彼女は、当時サン・カルロ劇場におけるプリマドンナ・アッソルータであると同時に、バルバイヤの愛人でもあった。この出会いは、非常に実りの多いものとなり彼女をヒロインにロッシーニはナポリのために9つのオペラ作品を生み出すことになる。また、ノルフォルクを演じたマヌエル・ガルシアは1816年に『セヴィリアの理髪師』でアルマヴィーヴァ伯爵を創唱し、ロッシーニの名歌手として音楽史に名を残すことになる。また、この作品の成功を持って、ロッシーニはジョヴァンニ・パイジェッロやニコラ・ツィンガレッリなど18世紀から続くナポリ派に代わる新時代のオペラ作曲家としての地位を得ていくことになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イングランドの女王エリザベッタ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|