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イングランド・ダービー : ウィキペディア日本語版 | ノースウェスト・ダービー
ノースウェスト・ダービー(North West derby)は、イギリス・ノース・ウェスト・イングランド・マンチェスターに本拠地を置くマンチェスター・ユナイテッドFCとリヴァプールに本拠地を置くリヴァプールFCの対戦のことである。両都市はかつてランカシャー地方の一部分であり、この対戦はランカシャー・ダービー(Lancashire derby)としても知られている。イングランド・ダービー(England derby)、イングリッシュ・ダービー(English derby)と呼ばれることもあり〔「欧州と南米を熱狂させるダービー ENGLAND PREMIER LEAGUE」 footballista、ソルメディア、2010年10月8日号、13頁〕、イングランドのナショナルダービーであるとされる〔イングランドのナショナルダービーはマンチェスター・UとチェルシーFCの対戦とされることもある〕。両クラブはイングランドで最も成功を収めたクラブのひとつであり、マンチェスター・Uは60個の、リヴァプールFCは59個の主要なタイトルを獲得している。この対戦はメディアの関心が高く、イングランドで最も注目を集める試合のひとつであることから、両クラブのサポーターが酔って暴れるのを防ぐために、(夜ではなく)しばしば正午にキックオフされる。マンチェスター・Uで長らくプレーしてきたライアン・ギグスはこの対戦を「イングランドで最も名高い対戦かもしれない」と主張した。 == 背景 ==
=== 都市間のライバル意識 ===
両クラブのライバル意識は産業革命期に既に存在していたと考えることもできる。当時、マンチェスターは優れた技術を用いた工業都市として有名であり、一方でリヴァプールは重要度の高い港湾都市として有名であった。「マンチェスターが作り、リヴァプールが売る」という言葉が流行ったように共存関係にあり〔アンディ・ミッテン『ダービー!! フットボール28都市の熱狂』、澤山大輔訳、東邦出版、2009年、25頁〕、両都市はイングランド北西部の盟主の座を互いに競い合っていたが、1894年に無謀とも言われたマンチェスター運河(Manchester Ship Canal)が開削され、この世界最長の人造運河のおかげで大型船がリヴァプールの街を飛び越えて直接マンチェスターに積み荷を届けることが可能になった。運河の完成は貿易におけるリヴァプールの地位低下を意味し、結果的に港湾地区での仕事が減ったため、リヴァプールの人々の間にはマンチェスターへの敵意が芽生えていった。歴史家は一般に、両都市にライバル意識が生じたターニングポイントを運河の完成であるとみなしている。また、マンチェスター・Uのエンブレムには運河を航行する船が描かれていてマンチェスターの貿易のルーツを映しているし、さらに言えば、この船はマンチェスター市議会やマンチェスター・シティFCなどマンチェスターの多くの組織のエンブレムにも含まれている。1970年代から1980年代、繊維製品の需要低下が直撃し、イギリス国内全体の工業の衰退にともなって両都市は衰退したが、その後両都市は再び発展して成功を手にし、今やマンチェスターは世界都市であると認識されている。近年では、マンチェスターは2002年にコモンウェルスゲームズを開催し、リヴァプールは2008年に欧州文化首都に選ばれた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ノースウェスト・ダービー」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Liverpool F.C.-Manchester United F.C. rivalry 」があります。
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