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イングランド国教会[いんぐらんどこっきょうかい] イングランド国教会(イングランドこっきょうかい、)は、16世紀のイングランド王国で成立したキリスト教会の名称、かつ世界に広がる聖公会(アングリカン・コミュニオン)のうち最初に成立し、その母体となった教会。イギリス国教会、英国国教会、また「国教会」という訳語が不正確であるとしてイングランド教会〔下楠昌哉 編 『イギリス文化入門』 p137 〕、英国聖公会〔日本聖公会代祷表 〕とも呼ばれる。聖公会(アングリカン・チャーチ)という名称は、アングリカン・コミュニオン全体の日本語訳であると同時に、イングランド国外におけるイングランド国教会の姉妹教会の名称の日本語訳である。 もともとはカトリック教会の一部であったが、16世紀のイングランド王ヘンリー8世からエリザベス1世の時代にかけてローマ教皇庁から離れ、独立した教会となった。プロテスタントに分類されることもあるが、他プロテスタント諸派とは異なり、教義上の問題でなく、政治的問題(ヘンリー8世の離婚問題)が原因となって、カトリック教会から分裂したため、典礼的にはカトリック教会との共通点が多い。イングランド(イギリス)の統治者が教会の首長〔、直訳は『信仰の擁護者』〕であるということが最大の特徴である。 == イングランドのキリスト教史 ==
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