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イングランド王立外科医師会 : ウィキペディア日本語版 | イングランド王立外科医師会[いんぐらんどおうりつげかいしかい]
イングランド王立外科医師会(The Royal College of Surgeons of England)は、イギリスのイングランド及びウェールズにおいて、歯科を含めた外科的な医療を統制し、患者の治療と外科技術について最高水準を促進、前進させることを目的とした独立した職能団体である。略称はRCS。フェローシップ(王立外科医師会会員)をFRCSと呼び、しばし英国連邦圏における上級医の資格・肩書きとしても用いられている。本部はロンドンのリンカーンズ・イン・フィールズの南側に位置している。 == 歴史 == 1308年に創設されたロンドン市内の床屋たちのギルドに起源する。床屋は外科医が職業として確立されるまで、外科的な治療を行っていた。中世ヨーロッパで外科的な医療を行っていたのは主に修道院であったが、聖職にあったため流血を伴う外科処置が行えず、出入りの床屋に補助をさせたのが始まりと言われている。エドワード4世の時代、1462年に外科手術が床屋ギルドの正式な業務と認められ、外科手術の統制も床屋たちが行うようになると、その枠外にいた外科手術のみを専門とする外科医たちと、外科手術を兼任する床屋たちの間で論争になり、1493年に外科医たちが床屋ギルドに加入できる協定が結ばれるまで続いた。〔http://www.hom.ucalgary.ca/Dayspapers2003.pdf, page 118〕ヘンリー8世の時代、1540年に床屋ギルドは正式に床屋外科医組合として設立が許された。1745年に床屋の業務から外科処置を分離させ、外科医組合として独立した。1800年に勅許を得て、ロンドン王立外科医師会となった。1843年にはさらに勅許を得て、現在のイングランド王立外科医師会となった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イングランド王立外科医師会」の詳細全文を読む
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