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インスラ
インスラ(insula、複数形は insulae)は、古代ローマでプレブス(下層階級)やエクィテス(中流階級)のローマ人が住んだ大規模なアパートである。建物の1階はタヴェルナや貸店舗で、上層階が住居になっている。 ローマ都市の都市化の進展により、住宅需要が高まって、都心も郊外も土地が高騰した。結果として一戸建ての住宅は上流階級でなければ持てなくなった。そのため市内に住む住民の多くがインスラと呼ばれるアパートに住んだ。 == 構造 == インスラの多くは、投機的目的で最小経費で建設された。したがってインスラは安普請で、材木と煉瓦で造ったり、後には原始的なコンクリートで造った。ユウェナリスの『風刺詩集』にあるように、火災に弱く倒壊しやすかった。安全性の問題と階段を登る労力の問題があるため、最上階は最も敬遠され、賃貸料も安かった。暖房や水道はないことが多く、場合によってはトイレも共同になっていた。居住空間は、最上階では最も狭く、一番下の階では最も広い。そのため最下階の部屋の賃貸料が最も高かった。インスラは6階から7階建てで、一説には高さが制限される以前には9階建ての高い建物もあったという。1つのインスラには330m2(3600平方フィート)に40人以上が住んでいたが、通常6つから7つのアパートが構造上繋がった形で作られており、各アパートは1000平方フィートほどだった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「インスラ」の詳細全文を読む
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