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半陰陽(はんいんよう、)は第一次性徴における性別の判別が難しい状態である。インターセックス()ともいう。この性質を持つ人を半陰陽者(はんいんようしゃ)、インターセクシュアルあるいはインターセクシャル(、略称: IS)と呼称する場合もある。また、医学的な名称としては性分化疾患(DSD)が用いられている。 日本では男女両方の性を兼ね備えているという観点から両性具有(りょうせいぐゆう)とも呼ばれ、またふたなり(二形)、 はにわり(半月)などの呼称もあり古くよりその存在が知られていた。この他、半陰陽者のことを指して両性具有者(りょうせいぐゆうしゃ)、アンドロジニー (''Androgyny'') 、アンドロギュノスあるいはアンドロジナス (''Androgynous'') 、アンドロジン (''Androgyne'') 、ギリシャ神話に出てくるヘルマプロディートスの名をとってヘルマプロディトス (''Hermaphroditus'') 、ハーマフロダイトあるいはヘルマフロディーテ(''Hermaphrodite'') と呼ぶこともある。 : ''名称の使用に関する留意事項については、後述の節も参照'' == 概要 == 医学的には性分化疾患 () に分類される。ただし、呼称についてはインターセックス()なども含めて当事者の間では賛否両論があり、まとまっていない。詳細は性分化疾患の項目参照。 半陰陽は、遺伝子、染色体、性腺、内性器、外性器などの一部または全てが非典型的であり、身体的な性別を男性や女性として単純には分類できない状態である。正確な数は不明であるが、少なくとも数千人に一人の割合でみられるとされる。 一部のジェンダー論やクィア論などでは単純には分類できない多様な性別のあり方があるとし、この半陰陽を男女のどちらにも属さない「第三の性」と位置づけるとする考えもあるが、実際のところ、インターセックスの状態を持つ人々の大多数が、典型的な男性/女性としての性自認を持っており、むしろ「インターセックス」とのステレオタイプ的なラベリングは拒絶されることが多い。 2004年から2005年にかけてドイツで行われた大規模調査では、性分化疾患当事者439人のうち、自らを「男でも女でもない」とした人は9人で、残りの430人は通常の男性か女性の性自認を報告している。 陽と陰、男と女といった対立的にして補完的なものの調和を重視する陰陽思想などに基づいて、半陰陽を理想的な性別のあり方とする考え方もあった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「半陰陽」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Intersex 」があります。 スポンサード リンク
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